煉美:アッ‥アッ‥ だ‥だめ‥お‥おにい‥ちゃん‥ダメぇ‥

びくびくと体を震わせながら煉美が哀願する。

「は‥はぁ、まだまだだ‥ 煉美、そんな‥事じゃ‥お兄ちゃんのお薬は貰えないぞ‥」

病気を直してやるとかいいながら、何かメチャクチャな事になってきた。

煉美:ダ‥ダメ‥ も‥もう‥もう‥煉美‥ だめぇ‥‥

僕もそろそろ限界だ、こうなったら煉美の前では白い泪を見せる訳にはいかない。

ここぞとばかりに、肛門に入っている指を少し曲げてみた。







煉美:アッ!アッ!アッ! ‥‥だ‥‥ダメェぇ〜☆

   『びっ‥‥ しゃぁぁぁぁぁぁぁ〜!!!』

煉美の股間から黄金色の液体が、僕の腹の上に容赦なく注がれた。

同時に煉美の体は、今までとは違う緩い痙攣を何度かくりかえすと、糸が切れた操り人形のように力が抜けた。




水の流れる音に気が付いたのか、ベンチの上で気を失っていた煉美が体を起こした。

煉美:‥‥あ‥ あたし‥

公園の水飲み場で上半身裸になってシャツを洗っている僕を見つけると、泣きそうな目をして駆け寄ってきた。

煉美:ごめんなさい!ごめんなさい‥お兄ちゃん‥‥ 私‥私‥‥

困る!‥ここで泣かれたら本当に困る!  僕は必死に慰めた。

何とかべそをかいたくらいで納まって、僕はびしょ濡れのまま、煉美と二人で家路についた。

春とはいえ‥シャツや上着はおろか、ジーンズまで煉美の放った液体に洗礼を受けたので、流石に冷える。

思わずクシャミをした私に、無邪気な微笑みで煉美が答えた。

煉美:今度はお兄ちゃんが風邪?

   ‥‥もしお兄ちゃんが風邪ひいたら‥ 今度は‥煉美がお兄ちゃんの風邪、直してあげるネ☆


「‥‥‥ おい‥」

彼女は私の答えを待たず、私の腕にからめていた手を放して、駆け出した。

‥‥ なんとも‥はや。 春先から行く末不安な雲行きだ。

「おに〜ちゃん! は〜ゃく!!」

振り向いた煉美が、夕日を背に、元気いっぱいの声で僕の事をよんでいた。



----おしまい----



--- END OF PAGE ---