「うるっさいな〜!判ってるッ!」
風呂上がりに裸にタオルを巻いた娘さんが思わず声をあげます。
早いうちに母親を無くし、男手独りで育てられたお転婆娘ではありますが矢張り恥ずかしいようです。
「火の元注意して寝るんだぞ!判ったな?」
そうおとっつぁんが心配そうに声をかけるとガラガラピシャン‥… 戸を閉めて深夜の仕事場に向かいます。
思わず娘さんも『ほっ』と頬を染め一安心‥‥
っても、花も恥じらう娘さんはわずか11歳。
出る所も出ず、タオル巻いた身体を「うふん♪」とか言ってくねらせた所、失敗したカンピョウ巻みたいな
事になる訳で。
しかしこの娘さん。実は父親が福引きで当てた、電動はぶらしを貰ってから妙に
落ち着かずソワソワする事が増えておりました。
そうもこうも申しますのはちゃんとした訳があって‥‥
おとっつぁんにハブラシ貰いましたが、普通のと変わらない使い方をしてた訳ですヨ、このコは。
本当普通の奴と変わらないように手でシャコシャコシャコシャコ。
本当言うと使い方が判らないだけだったんですが。
重い歯ブラシだなと思ってシャコシャコシャコシャコ。