少女は耐えきれずに、腰をひくつかせてしまいました。
しかし、その動作が引き金となったように、
自らの意志とはうらはらに、少女の腰は操り人形のように、ぎくしゃくと動いてしまいます。
その動きに促されるように、浸透していた触手たちの体液が身体をかけめぐり、
少女の身体中から、股間から、あらゆる汗が吹き出しました。
触手たちが分泌した体液は、彼女の身体や精神が、その刺激を受け入れる条件を満たすと
麻薬的な効果を生み出しました。
体中から沸き上がる、苦痛にも似た快楽が、少女の意識を朦朧とさせてゆきます。
触手たちは好物を与えられた獣のように、少女の身体に群がりました。
「んはぁぁ〜っ! うぅっ! ぁふぅ☆」
触手の体液で、敏感になった体中を突くように舌で舐められ、少女が絶叫をあげます。
次々に姿を表した触手たちが、少女の身体を被いつくすように取り囲んでいました。
今や少女の身体は、全身が性器と化したように反応しています。
それは触手たちが少女の身体から、飽きたように身を離しても、彼女の中では延々と続けられました。
触手をかたどっていたものたちは、黒い粘塊に形を変え、去るように岩場に吸い込まれてゆきます。
しかし、少女の脳内では引き続き、身体中を焦らすように、触手たちが這い回っていました。
少女は独り洞窟の中で、虚空に向かってあえぎ声を上げながら、腰をくゆらせ続けてています。
「ぁ〜〜〜っ! ぁあああ〜〜っ!」
洞窟の中に、少女の叫び声に近い音がこだましました。
しかし。その周囲には、声を出した本人以外、 動くものも、息をするものもいませんでした。
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