帰り道、今日は久しぶりに早い時間なので、花見がてら公園を歩いて帰る。
咲き狂う桜の花びらが、そよ風を淡いピンクに染めてゆく。
ここは野球場やトラックを備えた公園で、結構な大きさがある。気分転換に散歩するにはもってこいだった。
平日この時間はたまに散歩をする老人がいるくらいで、あまり人影は見えない。
ベンチに座ると煙草に火を付け、深く吸い込んだ。
「おにいちゃん‥」
呼び掛けられ、ふと後ろを振り向くと、ピンクのワンピースを着た少女が立っている。
同じアパートに住む小学生の煉美だった。
父親を早くに無くし、母子家庭として育ったが、意外に愁いのない明るい性格の女の子だ。
母親が家を開けがちなので(部屋が隣という事もあり)、何の躊躇もなく、よく部屋に上がり込んでくる。
娘が、若い男の部屋に上がり込む事に対して、母親も別に気にしていない様だが‥
意外に一番迷惑しているのは僕かもしれない。
蓮美とは、彼女が学校に上がったばかりからのつき合いなので、かれこれ五年近くなるが‥
最近妙に女の子っぽくなった煉美を意識せずにはいられないのだ。
先ほどから、どうも煉美の様子がおかしい、手を後ろで組んでモジモジしている。それとなく顔も上気しているように見える。
「どうした?煉美。 どこか痛いのかい?」
煉美:ねぇ…おにいちゃん…煉美、、…昨日の夜から‥何か‥アノ‥その‥
「なんだい?はっきり言ってごらん?」
煉美:その‥ア‥アソコが‥ ヘン‥なの‥
「アソコ‥って?」
彼女は顔を真っ赤にしながら答えた
蓮美:あの‥お‥おしっこの穴から‥ へんな‥おつゆがいっぱい出てきて‥ なんかヘンな気分なの
おにいちゃん‥蓮美‥ アソコが風邪なのかな‥
真顔で聞かれて一瞬たじろいだが‥そんなモノは‥‥ある訳がない‥と思う‥
「か‥風邪って‥それは‥」
‥と言いかけた時、煉美はワンピースをたくし上げ、まだ毛の生えていない下半身を露にしていた。
下げられた下着‥と思ったが、それは風邪の時などにするマスクだった‥
「どど‥どうしたの‥ パンツは‥?」
煉美:だって‥ おつゆが止まらなくて‥ ビショビショで気持ち悪いから‥捨てちゃったの‥
でも‥代わりのパンツ買うお金なんかもっていないし‥
「‥‥それで‥マスク‥」
自然と煉美の股間に目が行ってしまう。だが、ここは年上らしい所を見せようと、なるべく平静を装った。
「おし。それじゃお兄さんと下着買いに行くか、そのままじゃ恥ずかしいだろ?」
煉美は小さく首を横にふった。
煉美:うぅん、そうじゃなくて‥ お兄ちゃん、煉美の‥この‥‥アソコの病気‥直せる?
潤んだ瞳で哀願するように、真直ぐ僕の目を見る。その表情に誘われるように‥僕は、煉美にこんな言葉をかけていた。
「ぅん‥直せるとは思うけど‥ お兄ちゃんの言うこと煉美がちゃんときいてくれれば‥」
煉美:本当!?
「ああ、少し痛いかもしれないけど‥約束守れる?」
煉美:痛いの‥?
「それは煉美次第だね」
煉美:わかった。煉美、お兄ちゃんの言うこときくよ。約束する。
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----つづく----
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